遊川和彦への挑戦状

今更ながら年始に放送された「遊川和彦への挑戦状」を視聴。簡易感想メモ
なおどんなドラマかというと、“無理難題からストーリーを作る”をもとにダーツで
①ジャンル
②主人公の職業
③テーマ
の3つを決めてドラマを撮るというもの。今回は監督も遊川和彦本人が行うとのこと。

今回は
①ラブストーリー
②マッサージ師
③泥沼に咲く花
の3つで作っている。


小池栄子演技上手になったなあ。
朝加真由美さんいいキャラクターですね。
・状況を上げたり下げたりが遊川脚本っぽい。
・バイクで事故なんてベタな……ただ、“泥沼”だしこうなるか。
・オチはよかった。ただ、ラストの告白の件は気持ち悪くってここも遊川っぽい。
・子ども役が「家族ゲーム」の子だった。最近よく見るなあ。

相棒 Season1全話簡易メモ

自分用のメモ。なお現在Season1,3,4,5,6,7,8,11を視聴済み。後々考えると内容を忘れてることに気付いたためこのメモを記す。脚本家を主にドラマを見ることが多いので()内は脚本家を記す。




#1「警視総監室にダイナマイト男が乱入!刑事が人質に!?犯罪の影に女あり…」(輿水泰弘)
・右京さんが亀山に対して性格がきつい。Season7で神戸とペアを組んだ頃みたい‥。
・亀山が出世欲が強い。
・10年以上前の放送だけあって映像は粗いけど描写は今よりもより直接的。
・花の里の場所や建物が後の放送とは違うし、一般客もいる。



#2「教授夫人とその愛人」(輿水泰弘)
・『1つだけ…』が初めて出た。
・亀山が弱気な描写が多い……。クビになることをものすごく恐れてんな。
・『ブランデーじゃないですか、これ!!』→(ニヤッ)


#3「秘密の元アイドル妻」(櫻井武晴)
・ラストの展開がいい。手拭いが血で汚れる描写を使って自らの手を血で汚すことを表現すると同時に、大切な仕事道具を汚すことで、本人のアイデンティティーに訴えかけるものがあった。



#4「下着泥棒と生きていた死体」(櫻井武晴)
・身内の罪を暴きだす相棒でよく出るパターンのお話。好き。
・下着泥棒の心理も理解している右京さん……。
・“正義は時に残酷になる。だから覚悟をしなければならない”
・官房長(岸部一徳)はやはりいいキャラクターですな。



#5「目撃者」(輿水泰弘)
・官房長の孫登場!!しかも死体発見!!!!
・美保純を「あまちゃん」以外で見るの初めてだ。
カミュの「異邦人」を読む小学生なんているんだろうか。見たことない。
・浅倉禄郎(生瀬勝久)演技うまいな。
・子どもを導く術を知ることが教師に必要な資質なのかもしれない。
・少年犯罪。酒鬼薔薇を思い出す。この放送の後佐世保市の事件が起きてると思うと事実は小説より奇なりの言葉って本当だと思ってしまう。
・罪悪感、現実感のない子ども。
・子役、染谷将太か。確かに子どもらしくない子供の演技うまかったなあ。



#6「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」(砂本量)
・亀山も情報屋を持ってたんだな。
・そして情報屋役はオカマへ引き継がれ…るのか?
・ある意味犯人の思いに一番共感できるのが被害者だったんだろう。
・『人の命より大事なものが分からない』いい言葉だな。



#7「殺しのカクテル」(櫻井武晴)
・蟹江さんのバーマスター話!!
・マスターのお客への思いの強さだな。捕まってでもお酒を出そうとする気持ち。



#8「仮面の告白」(輿水泰弘)
ツンデレ伊丹の本領発揮!!
・亀山の性格がよく分かる話。正直で真っすぐ。



#9「人間消失」(砂本量)
・伊丹はキャラが強いな。
・集団催眠か…。ファンタジー色が強すぎる。
・相棒という物語から方向性がぶれてるような。
・会社での問題と催眠を絡めて訳が解らなくなってきてるような。
・オチは面白い。伊丹は使い勝手がいいキャラクターだ。



#10「最後の灯り」(櫻井武晴)
・映画監督ものか…。
・映画「バトルロワイヤル」放映時の問題。作中内の映画内容は「リアル鬼ごっこ」かな?
・個人的には表現者の責任というのはあまり問うてはならないものだと思う。表現者は最大限自由であるべき。
・音楽が変わってるな。
・殺す理由がなんだか…と思ったら、ラストの展開でしっかりひっくり返したな。



#11「右京撃たれる 特命係15年目の真実」(輿水泰弘)
・物語の最初からクビ宣告かよ。
・緊急対策特命係……官房長と組んでたんだ。
・右京の過去。今まで実は知らなかった。
森本レオの存在感が強すぎる。
・『…他に誰がいるんですか』



#12「特命係、最後の事件」(輿水泰弘)
・亀山の背広姿を見ることってそうそうないな。
・北条閣下。長門裕之はやっぱり演技上手だな。
・亀山ペラペラ話しすぎだろ。
ぞうさんって……。
池脇千鶴の愛人感。妙なエロさ。
・閣下胸糞悪いけど、それもまた長門裕之の演技のうまさを物語ってるように思う。


#3,7,5が好き。

『1980』 『1993』 感想

閲覧先のBLOGにて存在を知り、ニコニコ動画で視聴。

『1980』ねこねこソフトのゲームラムネ内のスタッフルームに書かれている短編。

・『1993』はステージななのゲームナルキッソス3rd-Die Dritte Welt-にて差分パッチを充てることで出てくる短編

どちらもナルキッソスというシナリオライター片岡ともが作った物語に大きく影響を与えたであろう、ライター自身の経験?を物語調にした作品。




これをフィクションと取るかノンフィクションと取るかで全然感じ方は変わると思うのですが、自分はノンフィクションだと思いました。(介護疲れは)経験した人しかわからないといったことが、『1993』の文章内に書いてあったのですが、このこと自体が、ナルキッソスシリーズ(ステージなな)で言えることだと思います。寄り添うことはできても、わかることはできない。



この2つの物語の経験が、片岡とものもの書きとしての大きな軸になっていると感じました。人の死というものは残された人に大きな影響を与え、様々な思いを巡らせ、そしてその後の生き方そのものを変えるかもしれないもので、それ自体が大きなパワーを持っていると自分は考えています。目の前で命がつきる瞬間に立ち会うことや、死に瀕した人と接することはものすごくエネルギーを使うことですが、その分何か、得られるものはあるのでしょうね。そういった経験に似たものを体験できただけでも、この2つの物語はよかったです。



ちなみに、ナルキッソスやこの『1980』や『1993』という物語は、自分の中で死生観について考えさせる、感じさせる物語だと思うのですが、自分の死生観はまだ、死生観といえるほど深まってないです。ただ、2つの物語を見て思うのは、出来ることならば自分が死ぬとき、周りの人には笑っていてほしいですね。